私がアメリカへ渡った最大の理由は「自分のビジョンに対する共感者を集めるため」。
そのためには、アメリカの野球が理想的であることが最低条件でした。
アカデミー設立が、限りなくアメリカのスタイルに近いこと、指導技術や運営のノウハウを学ぶこと、それが目的でありますが、当のアメリカの野球を皆さんにお届けして「つまらなそうだな」と思われてしまったら、もう私のビジョンは実現しない。
アメリカへ来て明日で1週間!
さて、目の前に広がった景色はどうだっただろ うー
。
まず子どもたちの野球への熱が最高だ!
そして楽しそうだ!
こっちでは、たくさんのチームに所属して、毎日野球をやることができる。ゲームをすることができ、個人レッスンを受けることができ、素晴らしいコーチのもとで「上手くなった」を実感することができる。
そして素晴らしい環境がある。
野球は、生活の中に溶け込んでおり、このシーズンでは、誰でも、どこでも、野球とかかわりを持つことができる。
(こっちでは当たり前の光景かもしれないけれど)私は毎日この様子に感動しています!!
日本の野球にできること
まず個人レッスンの充実が必要です。
(野球に限らず)上手くなるためには時間が必要である。
何十人も集まる中で練習をおこなっても一人当たりのプレー時間はいかほどなものか計算すべき。
例えば試合前シートノック5分間でひとり5球受ければ多い方で、果たしてそれが”練習”として十分かどうか。5秒あれば内野ゴロはさばけるからひとりだったら5分やりっぱなしは60球こなせる。
もうヘトヘトだ!
それと、時間的なかたちだけでなく、1対1でかかわりを持つことは、その選手の満足度をすごく高める。
新谷さんのレッスンでは本当に、上手い下手関係なく、みんな生き生きとした楽しそうな表情で練習をする。
見てもらえることはとても大切。
そして30分で大きく変化する。
それは特別な指導していることよりも、選手のやる気をめちゃくちゃ引き出しているからと思う。
野球の未来には必ず(これは必ず!)“上手くなりたい”と思う選手たちが自由に技術を磨きに来れる環境がいる。
そして環境と同時に、チームの方の拘束の緩和が絶対不可欠である。
個人レッスンに行きたくても、毎日練習があって、土日は毎週朝早くから夕方までゲームしていては、行けない…。
これは価値観の問題が非常に大きいと思う。
個よりチーム。
その意識はとても大切だけど、チームを優先した結果自分の能力を失い、自分の価値を下げてしまう。私自身も経験があります。
個もチームも。
今ではそういう価値観を持っています。
だから練習も上手く”個”と”チーム”とバランスを取るべきで、その片翼を担うのがアカデミーの個人レッスンです。
全体練習の中で、個の時間を作るよりも、いっそ解散させてそれぞれの活動に任せた方が効率良くないですかお兄さん?
任せてください!!
まだありませんが、作ります。
だから価値を持って有効的に利用してください。これから必ずそのような役割を担う環境が増えていきますよ。