野球シーズンが終盤にさしかかっています!!
アメリカはここニューヨークでは、
4月から野球のシーズンに入り、リーグ戦が始まり、約2か月ほど戦い続けます。
私がアメリカに来て1か月と1週間ですが、もう野球シーズンは終わりに向かっています。
とても早いです!!
あっという間に終わります。
年中、野球をやる選手ももちろんいますが、チーム数はぐっと減り、限られた選手だけという形になり、あとは、ほかのスポーツや、スポーツ以外のもの(こっちは音楽や演劇など芸術系に精を出す野球選手もたくさんいます)にシフトチェンジしていく選手もいます。
今回はその野球シーズンのシステムについて、分かったことをお知らせします!!
アメリカの野球シーズン事情
今、リーグも佳境の”ポストシーズン”に入っています。
「プレーオフ」はリーグ戦の勝ち星をもとに組合せが割り当てられ、一発勝負で優勝を決めます。
残念ながら前回、9-Uのチームは初戦で敗れてしまいました。
その様子(みんな良いところもたくさんあって白熱した試合)をアップしようと思っていたのですが、編集した後に、原本の動画もろとも消失してしまう失態を犯しました。。

とにかくシーズンがあっという間なので、そもそも”野球に賭ける”という考えにならないような気がします。
ごく自然に、次から次へと子どもたちのやることが変わっていきます。
それを実現しているのは、やっぱり”環境”そのものです。
要は、「やりたい人がやりたいようにできる環境がある」こと。
少年野球を支える3つのチーム
子どもたちは、多くて3つの野球チームに(同時に)所属しています。
まず日本と違うのは、この4月ごろになると、町が中心となって野球チームを発足します。
一つ目のチームが「レクリエーション」
これは、その町に住んでいる家庭であれば、志願すれば必ず入ることができます。
二つ目が「トラベル」
これは、町のチームから、上手い選手たちが選抜されて構成されます。
三つ目が「クラブ」
私がインターンでお世話になっているチームのような、クラブとしてチームを作っているところです。メンバーは、いろんなところから集まることができて、選手は自分にあったチームを選択できます。
それぞれ、メンバーも、コーチも、野球の雰囲気も全く違うので、それぞれで刺激を受けたり、「こっちでは打ててないけどあっちではスター級に活躍している」とか、選手のモチベーションにつながりやすいのを感じます。
”選択する”大切さ
野球を集中的にやりたい子は、こうして参加チームを増やしていくことで機会を設けることができるし、逆に他にもサッカーもやりたいとか、音楽をやっているとかいうと、野球の参加チームをこの中で精選して、両立することができる。
練習時間に関しても、(もちろん厳しいチームもあるのかもしれないが)基本的に自己責任なので、参加するしないは自由だし、長時間の練習を好む人は少なく(ほぼ皆無)週に1~2回、短時間の練習で済ましている。
そして練習時間を増やしたい選手は、ここ新谷さんのレッスンなど、クラブのレッスンをとったりすることで補うことができる。
野球シーズン終了のその後
シーズンが終わり、これから6月に入ってくるとこちらは夏休み!
サマーバケーション!(もうすぐ)
この時期の野球は、他にトーナメントと呼ばれる(非常に短期の)ゲームが始まって、ごく少数のチームが参加する。
夏の間も野球を続けてやりたい選手は、その「トーナメント」に参加するチームに所属したりして、続けることができる。
そして暑さが落ち着くころ、秋の野球のリーグが始まって、また町を中心にチームが発足され、選手たちが野球に精を出し始めるのである。
そもそもチーム体制が、こうした「シーズン制」なので、ひとつのチームに縛られることがなく、選手たち子どもたちの目線で言えば、”選択肢が与えられている状態”なのが、日本との大きな違いであり、私はアメリカ野球の魅力だと思う。
この環境のおかげで、本当に選手たちは多種多様で、それぞれに野球以外の場所で輝く場所をもっていることを私はいつも感動させられます。
野球では打席でめちゃめちゃ緊張してバット触れな選手が、バイオリンで人前で演奏会とかを平気な顔してやっていたり。
野球が下手で(ただそれだけで)人格否定されている選手たちを考えると、こういった姿がどれだけ尊いか考えさせられます。
彼らを救うのに必要なのは、優秀な指導者でも、強いチームでもなく、『環境』だと思っていて、高校野球や少年野球が今と同じように維持されながらも、そこに所属する選手たちにとって”もうひとつの選択肢”としての地域クラブやアカデミーが存在していること。
これが充実した未来の野球環境に向けての一歩だと思っている。
アカデミーが存在すれば、野球と学校を結び付けて考えなくてもいいので、学校は超進学校、野球は超名門アカデミーのような本物の両立が可能だし、野球選手の受け皿は大きく可能性が広がる。
せめて上記のアメリカの野球の{レク」「トラベル」「クラブ」の3つのチームのようなものが、日本では、「学校」「クラブ」のふたつ掛け持ちのように共存できれば。選手の可能性は広がる。
アカデミー構想をひろげたい
高校野球の、練習時間をなかなか与えられない1年生。
クラブにまかせたらいかがですか?
冬の期間、マンネリ化する時期。
クラブに委託してみたらどうですか?
チームのB戦。
クラブで様々な年代で多面的にゲームどうですか?
学校の練平日週2回にして、プラス数回をクラブと提携して、選手に自主的に行かせたらいかがですか?
高校野球に価値を見出せない選手が、それでも野球を続けられるようにアカデミーがあったらいかがですか?
私が作りたいのは、いや、これからの野球の未来に必要なのは、そんな”環境”である。
ご賛同、よろしくお願います。
また、アドバイスください。
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