掴みにいくんダ!

皆さん初めまして。はじめてブログを書きます、長野勇と言います。

現在、北海道の高校で教員をしていて野球部の監督を務めています。「いろんな野球を見てみたい。いろんな野球観に触れてみたい」という思いから、SNSを通じて様々な人と出会い、拓斗さんと出会う。「おもしろいな」って思って、「ブログを書かせてください」ってなったのがきっかけです。

僕は小学校3年生から野球をはじめ、中学校でも野球、ファイターズジュニアにも所属。高校は甲子園を目指し、進学。1・2年生の時は甲子園にも出場。(自分はスタンド)その後、大学2年まで選手として野球を続け、「チームを変えたい」という一心で学生コーチへ転身。

そのあたりまでは普通に高校野球の指導者になることを夢見ていました。

「甲子園で勝ちたい!」

そのためには高校の先生にならないといけない。僕は「英語を話せたらかっこよくね?」という理由で大学は英語を専攻。笑 別に得意でも何でもない。そして教員免許も英語で。

でも、ある日教員だった父親から「教員になったら授業で飯を食っていくんだ。野球がメインではないぞ」と言われ、ハッとする。

「卒業して、英語が話せなかったらかっこ悪いし、なんなら人と違う経験してたほうが需要はあるでしょ。」ってことで大学卒業後1年半カナダへ留学

ちょうど自分の通ってた日本の大学にカナダの大学から交換教授が来ていて僕はその人の授業をとっていた。

「カナダ留学したいんだけど数が多すぎてわからないから教えて」って言うと「うちの大学へおいで。そして、俺の家に住みなよ」って。そして、その教授はめちゃくちゃメンタルイケてて「未来のある若者にお金を払わせるわけにはいかない。勇、全部フリーだ。」ということで無料でホームステイをさせてもらうことに。

ラッキーすぎだろ。笑

「カナダ行くなら野球やらなきゃ損でしょ」ってことでその教授にお願いして野球チームを探してもらうことに。ある日「勇、チーム見つかったよ。そのチームは4年連続カナダ大会を制覇してるんだ。きっといい経験が出来るよ。」

ラッキーすぎだろ。笑

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カナダでお世話になったコーチたちと

そこで一年半ゲストコーチとして帯同することになりました。しかし最初はそんなに簡単なのものではなく・・・。グランドで聞く英語は学校で習ったようなきれいなものじゃなくて、何を言っているのかわからない。日本のように誰かが気を使ってくれるわけでもない。

そこで気づく。

「これ自分で動かないと何にも動き出さないな。このままだとホントにいるだけだな。人に助けてもらってうまくいったのはここまで。ここからは自分の力でもぎ取れってことね。」

その時の経験からとにかく自分から動くようになった。やりたいことは自分から掴みにいくんだって。

それから朝早く行って整備したり、芝刈りしたり、率先して練習の手伝いをしたり、バカやったり、自分で動いて見せたりする中で少しずつみんなが話を聞いてくれるようになった。全体ミーティングでも話をさせてもらえるようになった。日本で学んだこと、カナダにはない価値観をチームに伝えた。もちろんカナダの野球は尊重しつつ。

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ノック 英語で”fungo”って言います

するとみんな真剣に聞いてくれた。実践してくれた。

「勇、どうだ?俺の走塁は合ってるか?」って聞いてくれるようになった。そして、自分がいた年もカナダ大会で優勝し5連覇。チャンスは誰にでもやってくるというけど、違う。「チャンスは自分で掴みにいくんだ。どんなことしてでももぎ取る」っていう姿勢が大事なんだってそこで学んだ。

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カナダ大会5連覇!!!

そんな感じで、日本へ帰国。公立の教員になるつもりもそんなになかったけど、父の「受けとけ」その一言で試験を受けることになった。

結果は合格。

とりあえずという気持ちで公立の教員になって2年目で野球部の監督にもなった。野球の指導はものすごくやりがいを感じた。17年ぶりの地区大会の決勝にもいった。

でも、それと同時に日本とカナダの野球環境や学校教育を考えることが多くなった。

カナダなどの欧米と日本の野球、教育を比べた時に違うのは主に以下の3点だ。

①学業とスポーツ②マルチスポーツ制度③平均値を生むか、とんでもない天才や底辺を生み出すか

①学業とスポーツ

まず①について。欧米の大学では定の成績をおさめないと野球などの活動が制限されるというルールがある。大学生の中には、プロや独立リーグなどでプレーするものもいるが、そのような選手でも野球であれば長くても40歳ごろにはプレイヤーとしてのキャリアを終えることになる。その後の人生を支えるのはこれまでのキャリアであり、何を学んだか、何が出来るかであるという考え方からだろう。そういったセカンドキャリアを考慮した制度は素晴らしいと思う。

また、欧米の大学で学生と接していて感じたのは、大学生の学業に対する意識が高いことである。どの学生に聞いても、将来の展望や自分の専攻に対する思いが強い。同じ野球チームの大学生は「俺は高校生の時から、マスコミ・ジャーナリズムに興味があるんだ。インタビューやラジオの司会もやらせてもらった。将来はアナウンサーになるために今勉強してるんだ。」と言っていた。実際に、我々が所属していた野球チームの監督に許可をもらい、試合や遠征の結果についてレポートしていた。文面にもユーモアがあり、面白かった。そいつは今、カナダのテレビ局に入社しアナウンサーとなって、カナダのある州の顔となっている。その他にも、「ツチノコの研究をしている。将来は研究者になりたい。」というものもいた。

私の夢のひとつとして、このように日本の大学でも野球をやりながら、学業にも力を入れられる生徒を育てていきたい。

野球の練習に充てる時間の長さの違いも、これとは無関係ではないだろう。もちろん僕も野球を通して成長させてもらったが、やはり学生には野球だけにはなってほしくない。様々なことにアンテナを張り、社会に貢献できるような人を育てていきたい。

②マルチスポーツ制度

②マルチスポーツ制度について。欧米では小さいころから複数のスポーツをして、年齢が上がるにつれてそのスポーツを絞り込んでいくという風習がある。私のカナダ人友人も夏は野球、冬はアイスホッケーをやっていた。医学的なメリット・デメリットはあるだろうが、詳しいことはわからない。しかし、私はこれが日本の野球人口減少のひとつの解決策であると考えている。また、他のスポーツを経験することで、野球独特の閉鎖的な環境が改善することも考えられる。

③平均を生むか、天才や底辺を生むか

③最後に教育に関する考え方の差である。日本は平均的に育てるという言葉が当てはまるだろうか。「答えは基本的に一つ」のようにそこに導くように教育する。それ以外は不正解。だから間違えることが恥ずかしい。

日本の教育現場で、先生が「質問のある人!」と聞いて、あまり手が挙がらないことがが多いのはそのためではないか。しかし、それは良いことでもある。皆がある程度の能力を手にすることが出来る。

一方の欧米では、天才も育てるが底辺も育てる。つまり自由度が高い。許容範囲が広い。なので天才も生まれるが底辺も生まれる。Facebookのマークザッカーバーグ、マイクロソフトのビルゲイツ、アップルのスティーブ・ジョブズなどはアメリカの出身である。どちらが正しいということではないし、どちらにも利点はある。

カナダから帰国し、日本で教員をする中でそんなことを思うようになった。

そして、日本の野球界のために何かしたい。野球が子供たちから選ばれるスポーツになるために、野球は変化しなければいけない。テクノロジーが発達し、目まぐるしくいろんなことが変わっていく世の中で、人々の価値観も大きく変わっている。そんな中、野球もそれを取り巻く環境も変化する必要がある。あぐらをかいていたらあっという間に選ばれなくなる。

僕は、その違いを確かめにいろんな世界を見に行ってみたい考えている。そして、日本の野球界や教育界に還元したい。一人でできることは限られているので、このブログを見て共感していただけた人とつながりたい。そうして僕は拓斗さんとつながりを持つことが出来た。野球アカデミーを日本に作りたいと本気で考えている拓斗さんを心から応援したい。

to be continue…

この記事を読んで何かを感じてくれたらFacebookで気軽に声をかけてもらいたい。―長野

以下、より詳しく長野さんを知りたい方はこちらをご覧ください。

興味をもたれた方はFacebookより友達申請お待ちしているそうです。

Isamu NaganoFacebook

カナダの留学を詳しく知りたい方はこちら【TOEFL留学体験記(IN CANADA)】

想いを持った人がつながり、少しでも日本の野球・教育のために力を合わせていけたら

こんなに幸せなことはない。



第2弾ということで、今回自ら連絡をくださってブログ委託に乗っかってくださった長野さん、誠にありがとうございました!

経験豊富な長野さんは、今後再び世界へ飛び出すことを計画している。(英語喋れたら怖いものないよなーいいなーと、挫折中の自分より。)

ちょっとこの間友人と話していて、「アカデミー運営の同じ意志の者同士で日本のどこかに集結して、その土地で本気でアカデミー経営やコーチングやって、”部活動連携”とか高い壁の目標を達成して、それから解散してそれぞれの地元でやったらいいんじゃない?」という話になった。

チーム作って一気に攻めるのも面白いんじゃないかなって思って。

その時は日本でくすぶっているみなさま、やりましょう‼

ー拓斗

掴みにいくんダ!” への3件のフィードバック

  1. FB上でコメントしたかったのですが見つけられなかったのでここに記します。
    1.「大学2年まで選手として野球を続け、「チームを変えたい」という一心で学生コーチへ転身」と言う記述がありますが、チームを変えたいと思ったのはなぜですか。その原因はどんなところにあってどうしてそう思ったのか興味があります。
    2.「一年半ゲストコーチとして帯同することになりました。しかし最初はそんなに簡単なのものではなく」その苦労話をもっと具体的に教えてください。きっとこれから留学する方にとってためになると思いますよ。
    3.海外で野球に携わると言うことは少なからず、自分が日本をしょって、日の丸をしょって日本を代表して野球をしている、そんな気持ちになったことはありませんでしたか? 私はそれを特に感じ自分の野球観が変わりました。長野さんのそういったところもっと聞いて見たいですね。
    4.カナダから帰って教員になって、どうそれが英語教育、高校野球の監督にどう生かされていますか?また生かされていませんか?

    たくさん質問ばかりですいません。どうしてここに至ったのかその経緯が一番知りたいところです。よろしくお願いいたします。

    いいね

    1. 新谷さん、お久しぶりです。

      1. まずは自分が所属していて、「誇らしく思えるようなチームではなかった」からです。大学生特有のぬるっとした雰囲気、頑張っている奴が格好悪い・浮くという雰囲気、またプレー面においても考えてプレーするという感じじゃなかったんです。選手として1年生の立場から4年生に物申すのも、チームの雰囲気的にはあまり賢い判断ではないように思いました。また、監督と選手の間に溝があり、そこをつなぐ人物がいなかったこと。監督は60代の方で、選手は18~22歳。その中で、ミスコミュニケーションが多かったんです。そして、もどかしかったんです。「自分が学生コーチになれば、何か変えられるのではないか」と感じるようになったのがきっかけです。学生コーチとなれば、4年生とも対等に話が出来ると思ったんです。選手でもできる人はできると思いますが、自分にはその自信がなかったですし、将来は指導者になりたいとも考えていたので決断しました。親には大反対されましたが、今ではあのとき学生コーチになってよかったと思っています。いまでも、年上の人にも意見を伝えるときのマナーというか、段取りは大学時代に学んだことが生きています。笑 生意気だったので当然、当時の4年生や監督とぶつかることもありました。「うるせぇ!クソガキ!」って監督に本気で言われたこともありました。4年生から「長野は自分にも厳しいけど、他人にも厳しすぎる。遊びがない。」と言われたことは今でも心に残っています。でも、本気で向き合えたからこそ、言ってくださったんだと思います。言ってくれた方々には感謝の気持ちしかありません。

      2. やはり野球は真剣勝負の場でしたので、留学生向けの環境やプログラムがあるわけではありません。首脳陣はピリピリした雰囲気で怖い顔をしている。僕のことを気遣う様子も特にありませんでした。遠征も黙っていたら、連れて行ってくれませんでした。なので「お金を払うから、行かせてほしい。見て勉強したいんだ」と申し出ました。すると遠征先ではコーチの部屋に寝ることになりましたが、自分の分のベットはありませんでした。仕方ないので、お願いして、ソファベットを持ってきてもらいそこで寝ました。「自分がいてもいなくてもこのチームにはなにも影響はない。必ず、この一年間で自分にしかできないことを確立してやる。自分にしかできないことを精一杯やれば認めてくれるはずだ。」と自分に言い聞かせていました。指導者と選手の間には大きな距離感があるチームでしたので、選手も基本的に指導者の顔色をうかがいながら、プレーしていました。雰囲気は少し日本に近かったです。ですから、最初は自分から選手に話しかけない限り、選手とは話すことはあまりありませんでした。それを察知し、こちらから話しかけるようにしていました。話しかけて、会話をしていると、「コーチとこんなにフランクに話していいんだ」っていう選手がむしろそれを望んでいるようにも見えました。日本の野球について詳しく知りたいというものをいました。そして、徐々に自分から話しかけたり、芝刈り、整備をしたり、ノックを打ったり、築いたことを伝えたり、ランニングメニューも選手と一緒に走り、終われば叫び(笑)、みんなとハイタッチをしているうちに少しずつみんなが声をかけてくれるようになりました。最終的には走塁や野球に対する姿勢など自分にしか伝えられないことは伝えられたかなと思います。

      3. 日本を代表しているという感覚はありました。それを一つのモチベーションにして、やっていたところはあります。「自分は日本人として絶対にこのチームに爪痕を残して帰るんだ。そして、必ずなにか日本に持ち帰ってやる。」という気持ちでした。カナダにいる日本人として、カナダ人と同じようにやっていても何も意味がない。自分がこれまで日本でしてきた野球とカナダの野球を組み合わせて、良いものをこのチームに還元したい。必ず、自分にしかできない役割があるはずだって思ってました。むしろそれがなかったら、最後まであのチームにいれたかわかりません。

      4.  英語教員としてはたくさんあります。まずは、英語は手段でしかないということです。どんなに英語が話せても、中身がないと意味がない。伝える内容がなければ、英語は役に立ちません。だから、生徒にもよく言います。なかには、「英語大好きです。英語に関連した仕事に就きたい。」っていう生徒がいます。でも、「英語は手段でしかないから、英語以外に自分の得意分野を持っていたほうがいい。自分の強みを生かすフィールドを広げるために英語が必要になるかもしれない。でも、英語だけできても、世界で勝負はできない。」ってよく言います。もちろんほんとに英語という言語が好きで、研究者になったり、通訳になったりするのは素晴らしいことだと思います。ただ、これからの時代は、英語を専門的に勉強する人だけが英語を使えればいいのではなく、誰でも英語を使いこなさなければいけないっていう話はよくします。英語は人の可能性を広げてくれるツールだから、学校で学ぶんだって伝えています。受験がゴールじゃないよって。

      あとはやっぱり、言葉の細かいニュアンスとかカナダでのエピソードは授業の小ネタになりますね。例えば、”Thank you”って言葉に対して、”You’re welcome.”とか”Not at all.”じゃなくて”My pleasure”って知ってる?とか。”My pleasure”って素敵だと思わない?など、暗記ではなくて、そこに含まれている意味とか背景を一緒に伝えられると言語っておもしろいなって生徒に感じてもらうことが出来ると思います。あとは、文化が言語に関係している場合もあるので、自分が体験したエピソードと一緒に教えたりしています。「覚えなさい」っていうのと、エピソードを含めて話すのとでは、生徒の目が違いますね。

      野球では、ほかの先生方と考えが違うことが多いです。選手がなにかミスをしたときに、叱責する先生がいまだに日本では多いです。でも、選手がミスをするということは、それまでの練習過程や教え方に問題があるということだと僕は思うんです。だから、ミスをして叱責をするということにはならない。申し訳ないっていう気持ちになります。また、量より質、合理的なものを選択するようになりました。私が高校生の頃は土日の練習が朝から夕方まであるのが普通でしたが、カナダから帰ってきて指導者になってからは練習は午前中のみ。理由は、野球以外の時間も充実させてほしいということと、必要な時間をして、不要な練習を省いたら練習時間が短くなったということです。また、練習試合も通常は土日で4試合だと思いますが、うちは多くて2試合です。(人数の問題もありますが。)理由は選手の肩ひじへの負担軽減、試合ばかりしても意味がないと感じるからです。試合が終わったら、ミーティングをして、どうすればいいかを話し合う。(選手が意見を出す。ときには指導者ももちろん入ります。)そして、練習や試合に臨む。振り返りをしないまま、試合を数多く消化するのはもったいないと思います。また、けがのリスクがあるので、バッターランナーの一塁への(無意味な?)ヘッドスライディングも禁止にしています。あとは基本的に、選手と対話することですね。怒鳴るよりも、関係を作り、話をすることで理解してもらう。選手の考えも聞きながら、目指すべきところを探していく。そして共有する。指導者は選手を敬うべきだと思っています。そうすれば、選手は自尊心を持ちますし、他人に対しても落ち着いて接することが出来ると思っています。そういったことは、日本にいるときから疑問に思っていた部分が、カナダで過ごすことによってその答え合わせが出来たというか、「やっぱりこれでいいんだな」って思えるようになったのは大きいです。

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