頭が冴えないときは、”汗をかく”にかぎる。
“まあいいや主義”の私は最近、頭が働かないときにもちゃんとスイッチを入れる術を学び始めました。
そんなわけで今日は夜に坂道ダッシュ。
これがまた家の近くにめちゃハードな坂道があるもんで、ちょっと狭くて車が通ると危ないんだけど、走るには最高。
10本走る中で、途中息抜きしたりする。
膝に手をついて楽な姿勢をとったときに高校時代を思い出した。
「膝に手をつくな!」
※「世界のいろんな『膝に手をつく』」
これ、みんなで言い合ってた。副キャプテンの俺は誰よりも厳しめに言ってた。
(これでも意識高い系の野球部だったんだゾ)
そういうのって他にもいっぱいあって
「膝に手をつくな」
「最後まで抜くな」
「あと何本ーって言うな」
(みなさんはその意味分かる?)
「〇〇するな」ばっかりでネガティブワールド全開ですが、個人的にはどれも意味が分からないいこともなくて(そもそも高校時代はそこに神経を尖らせていた)先生はちゃんとその意味を教えてくれたから、実践していた。
今思うのは「これらはアメリカ人にも理解させることができるのかなー」ということ。
結論から言えば「ちゃんと説明できて、強い信念があれば理解してもらえるし、理由が薄っぺらだったら理解してもらえない」
そして個人的に言うと、「別にアメリカ人にそうさせたいと思わない」。自分はそこに価値を見出したし、そういう姿勢は大事だなと思ったからやるけど、イチ指導者になったときに人に強要するほどそこに信念がないなーが率直な意見です。
“野球と人間性”
「人間性」という言葉が野球の指導者たちに使われるようになったのは、ここ十数年の間ではないでしょうか。
その前で言うと、同じ”心を鍛える”という大枠の意味では「鍛錬」とか「修行」とか?
で、その指導って正しいのかという考察を走りながらしてました。
これもまた先日こっちのお父さんとのやり取りで、「人間性とかいう言葉が出るのはやっぱり日本の特徴だよね」という話になり、それを強要するあまり野球がつまらなくなる…というもっともな意見をいただいた。
日本における”野球と人間性”の関係性は「人間性を鍛えた先に野球が上達する」がフォーマルな考え方な気がして、これはグローバル的に(なにをもってグローバルの基準にするかは置いといて)は珍しいと思う。
世界基準(なにをもって世界基準…以下同文)からすると「野球の上達の過程で人間的成長がある」くらいの考えで、この”どちからが前か”はすごく重要な観点だ。
お父さんとの話を思い出しながら「いやでも実際に高校野球の監督で、素晴らしい人も本当にいるよな」と思い、改めて考えてた。
※高校生の私。表の明るい笑顔の裏には、超絶憎いストイックゴリ押しキャラがありました。
やっぱりそこにも、指導者自身の”信念”があるかないかが大事で、本当に「人間性を鍛える」ことに対して信念や大きな経験を持っている人は魅力的で人の心を動かすし、そういうのが無いような人が人間性指導をしようとすれば、教えられる側は不幸だと思う。(そもそも野球とは離れるから)
この失敗例はまさに”ファッション”で教えてしまっている人のことで、いくら流行っている服でも、全く知識もセンスもないおっさんが「これが流行ってるんだ。かっこいいだろ。お前たちも着ろ。」って言ってファッションを強要されたら、それを受ける方は不快で仕方ない。
しかも大前提として、野球をやりに来ているのに、だ。
逆にいつもめっちゃかっこいいコーチが「これが時代だ」とか言って、その理由とかもスッと入ってくるような話してくれて、「いいか、このジーパンも野球も同じだ。使えば使うほど味が出るんだ。さあ練習すっぞ!」とかなんとか言ったら「かっけえ、俺たちもあのジーパン見習って練習しよう。」とかなんとかなるわけで。
(いや、本当にいたらくそダサい連中だけど)
※オシャレなインスタグラマーらしい。
ようするに、それが野球につながってるかどうかは、コーチングにおいては大きな問題ではなくて、それ以上に『自分がそれを教えることに信念があるか』が大事だということ。
「自分がファッションで教えているのか、本当に信念があって言っているのか」って結構自分で知ることは難しくて、他者と話したり、他者に説明したり、議論したりして気付くところがある。
コーチングを上げるために必要なのは、研修でもレポート提出でもなくて、「議論の場(飲みにケーション)」と「表現の場(実践)」と思う。
例えばアカデミーで選手を確保する中、コーチング育成のために、自分の野球指導スタイルを自由に表現できる場所をつくる。
選手からの評価がそのままその後のアカデミーでのコーチの立場(次回もコーチングをお願いするかどうか、頻度など)に反映されるとか。
議論の場としては、オンラインも使えるし、他にも会員は月例会に参加できて美味しいもの食べ、飲みながら語り合う場(そこにアカデミー資金で毎回ゲストで著名人や専門家をお呼びしたりして)を提供する。
本気で未来の野球について、必要なものをつくる。
【ということで】
わお!
こんなところにイベントの案内が落ちてる。
なになに?
このブログを書いている人が11月に日本に帰ってくる?
ふむふむ。
12月から全国を周る!?
これは面白い。参加しなきゃ。
先日日本からお越しいただいた、可葉さん。
楽しい時間をありがとうございました!