えー、フリーター(無職)というものになって約8ヶ月ほど経ちました。
今年4月に高校の教員を辞めてすぐにアメリカに飛び立ち(逃げ込み)、ニューヨーク(本当はその隣のニュージャージー州)のベースボールアカデミーに研修で入りました。
野球のコーチング、練習環境、選手の意識…どうしてこんなに日本とアメリカで野球のレベルに差があるのか(個人的見解)を紐解きに、毎日練習施設に通っては、お手伝いがてら選手とのコミュニケーションを取って原因解明に励む日々、週末の試合になるとアメリカ人同士の戦いに、日本との根本的な考え方(価値観)の違いに圧倒され、なによりも”自分本意で野球を楽しむ”姿に感銘を受けました。
“自分本意で野球を楽しむ”とは、簡単に言えば「自分のやりたいようにやる」で、その前提となる価値観は他人に押し付けられたり植えつけられるものではありません。
もっと言えば『野球をやる理由』は当然人それぞれで、崇高な「甲子園に行きたいんだ!」という人と、緩めの「なんとなく友達と一緒に」という人は、両者とも野球を楽しむ権利があるわけで、野球を教える大人としては絶対にどちらのニーズも叶えなければならないわけです。
とくに上手い方はなんとでもなる世の中で、「なかなか結果だけで大人にギャフンと言わせられない子」のニーズをどうやって拾ってあげられるか。
そこが、「未来の野球を作る」最大のテーマだと思っています。
野球のニーズ
高校には「坊主が嫌だから野球は中学で辞める」と言うセンスある子たちがいる。そこには「坊主にしなくても野球できる場所はあるか」というニーズがある。
沖縄の一風変わった少年野球チームは、他のチームが週に4〜5日練習をする中「うちは週1回しか練習やりません」をコンセプトにお金もらってチーム経営している。そこには「週に4回も練習するなら野球やらせられないけど、週1ならぜひやらせたい」ニーズがあった。その分コーチングは鋭く、ようは「週4→週1の時短&濃密さ」をお金を払ってでも選ぶ人がいる。
アメリカで同じ練習場で働いていたコーチは、発達障害らしい小さい男の子が数週間に1回来る30分のレッスンの中で、見事にその子とその親のハートを掴んでいた。ボールを使って遊び、走り、汗をかいて終わる…ただそれだけのために親は送り迎えをし、コーチングを頼む。自分の子守とは空気感の違う、”プロ”としてのアプローチに対して対価を払っている。
そのコーチは一方で、バリバリの大学生にも個人レッスンをしている。
6月に友達と行ったロサンゼルス野球研修では、アカデミーにアポなし(ほぼ無し)で英語喋れない2人が「アメリカンなコーチングを教えてくださぁい!」といって、ついてくれたコーチは完全に私たちの求めていることを理解して、充実すぎる45分間を提供してくれて、すぐ我らはファンになった。
友達に、こんな施設があったら通うかどうか聞くと「お金払ってでも行く!早く作れよ!」と急かされた。本当に最高の時間提供ができるのが、こういったプライベートレッスン。
プロ
「プロ野球」とか”プロ”という肩書きだけでチヤホヤされる風習が大っ嫌いな(完全に妬み)私が思う”プロの定義”は、『ニーズに応えられる力』だと思っていて、服屋の店員がどれだけファッション事情に詳しくても、こちらのニーズ関係なしに流行りをゴリ押ししてきたら、それは販売のプロとは呼べないし、すぐ帰りたい。
「野球が上手い」のがプロ野球選手ではなくて、「ファンや客のニーズに応えられる」のがプロ野球選手だと考えると、「結果」と「人気」が必ずしも比例しないのがなんとなく理解できるのではないか。
「コーチング」というとどうしても能力の高い人に向けてのアプローチがイメージされやすいけれど、アメリカで見た「コーチング」とはまさに『”人それぞれのニーズ”に対してプロのコーチはどう応えられるか』
意外と上手い・下手の背景はそこには関係なくて、日本の”チーム依存(常にチーム練習、チーム指導者主体)”の現状の中でのニーズとしては
①「チーム練習では満たされない部分」をアカデミーで請け負えること。例えば「もっと上手くなりたいんだけど指導者に限界がある」とか「下手で練習に参加できないからもっと練習したい」とか
②指導者が請け負いきれない部分をアカデミーに委託すること。選手数が多くて半分に分けて練習した方が効率良いよねーでも半分に分けたら残りの子の練習場所がないよねー。に対してアカデミーは場所・コーチ・用具なんでも提供する。
①②は最低ニーズで、とにかく上手い・下手とか、選手・指導者とか関係なしに、ニーズがある中で応えられるアカデミーが、部活動や今あるチームと連携していく。そうすることで報われる選手(野球を通して”幸せ”になれる選手)が増えるんじゃねえかと思っています。
報告会第二章!
一切写真を使わずにダラダラ書き殴った文章をここまで読んでくださってありがとうごさいます。
(ここまで読んでくださった証としてFacebookコメントでも、なんかアクションいただけたら「読んでくれてる人いるなー」と励みになって幸いです)
報告会第二章の幕開けで、昨日は奈良県の方々に会い、帰国している新谷さんとも合流し、これから名古屋へ向かいます!
全ての場所で、こんなブログのような内容のことを話したりしながら盛り上がっております。ほんとうにありがとう熱い人が日本にはたくさんいる!未来は希望だらけ!
10日ほど出っ放しでまたたくさんの人に会いまくって喋りまくって呑みまくってきます!
参加される皆さん、よろしくお願いいたします!
読んでくださったお礼に、秘蔵の彼女が載った写真をお届けします!(今回、ドライバー兼カメラマン兼ホテル予約担当兼ただの観光好きとして帯同してくれています)
私がアメリカ行ってて羨ましすぎてフィジーに1ヶ月飛んじゃう(2枚目写真)私以上にクレイジーな美女です。
ご拝読ありがとうございました。