「レッスンで見てるから信頼できる」

今週末も福島の高校へお邪魔してレッスンをやってきます!

1月もいろんなところに行きましたが、今はとにかく足を運んで、必要とされるようになって、そして今後(3〜4月)の本格始動に弾みをつけようかなと思っています。

ただ、まだまだ超えたい(ぶち破りたい?)壁がたくさんあるのでどうしたものか。まず一歩ずつですね。

 

あー宮崎、楽しかった、いや美味かった

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〜報告会 文字起こし〜

須賀川での報告会。一応私もしゃべりました。私のトーク内容も読んでくださいよ。

 

その他の講演者の文字お越しはこちら

女子野球を創造する男(阿部 翔太)

「俺野球やりたいから、野球部辞める」(色川冬馬:前半)

チャレンジするイミ(色川冬馬:後半)

 

 

菊池 拓斗

アメリカ少年野球から学ぶ日本の野球の未来

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■アメリカって本当に練習しない!

菊:こう見えても高校の教員をやってました。去年辞めて、アメリカのニューヨークの隣ニュージャージーというところで、野球のレッスンをやっているところでお世話になって勉強をしてきました。その中では、コーチングももちろんなんですが、1番感銘を受けたのは、アメリカの子どもたちの野球環境というか生活そのものでした。どっちかというとこれがコーチング以上に学べたところで、それを日本に持ち帰りたいと思って活動しています。

アメリカ野球のキーワードは『選択肢』です。これが日本との大きな差かなって。

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まずアメリカの野球環境についてお話させていただけると、あっちってシーズンスポーツなんですね。少年野球をやっている子たちが1年間の中で野球やるのって2ヵ月くらいなんですよ。サブのシーズン(秋の8〜10月)を入れても全部で4ヵ月。

そんな環境で野球をやっている子たちの『チーム』ってどういう感覚かと言うと、あくまで「ゲームに出るために作るもの」という感じ。例えば4月からリーグ戦が始まるので、「チーム作りますよー。リーグ戦出ますよー。」っていう案内をチームから出して、町中の子たちが、そこに集まってくる。で、1ヵ月くらい練習して準備して、2ヵ月間戦って、終わるとチーム解散。

アメリカって夏休み2ヵ月くらいあるんで、その間はバケーションでどこかに家族で出かけていたりする。するとその時にチームで練習しようとか思っても人が集まらないんですね。だからその時期はチームがない。冬もチームないっていうかたち。また、来年4月の春になったときにメンバー募集して、チーム作ってリーグ戦戦って、終わったらまた解散。

これの良いところ(チームが通年で活動しないことの良いところ)を僕の中で思ったのは、単純に野球に縛られることがないので、子どもたちがいろんなことにトライしているところ。サッカーやっている子もいるし、他のスポーツたくさんやっている子もいるし、かっこいいなと思うのはメジャーリーグ目指して野球やっているけど、夏とか秋にはバイオリンのコンテストとか出てる。将来どっちで食っていこうかなーとか選択肢のある子がいて。そういう風になんでも挑戦する時間がある。

もうひとつは、これちょっと面白いなって思うのは、「コーチの選手への関わり方が変わってくる」というところ。どういうことかっていうと、2ヵ月戦ってチームは解散なので、いったん選手を手放すわけですね。でまた来年集めるので、そこでまた来てもらわなければいけないでんす。僕が「チーム作りますよー」って発信したときに、「いやああのコーチと合わないからな」とか「コーチング下手だからなあ」って思われてたら、そこに選手は来なくなってしまうんです。なので選手への関わり方が変わってくる。決して上手い子だけアプローチしていればいいわけじゃなくて、下手な子でも同じように接する。試合に出られない子を作らない。親とも上手にコミュニケションを取る『また来てもらうためにコーチングする』って日本にいたときはあんまり無かった感覚だなと思いました。

■野球のレベルを伸ばす時間の使い方

菊:じゃあ2ヵ月しか練習しなくてどうやって上手くなるのか。僕がいたところは週に1回しか練習しないんです。週1回1時間。それと週に1回リーグ戦のゲームをやる。これでどうやって上手くなるのかなあと思いますよね。リーグ戦勝ちたいなって思ったら、もっと練習量増やしたくなりますよね、2、3ヵ月前からチーム練習始めようかってなりますよね。

そこがアメリカはそういう風にはならなくて、上手くなりたい子はどうするかっていうと、個人でレッスンに行くんです。町にコーチングしてくれるような場所がたくさんあって、そこに学校帰りに通う。1レッスン30分とか45分とか、これを週に1回とか2回とか通って練習して、その週のリーグ戦に備える。「上手くなるのは個人レッスンの場所で」っていう感じ。

練習のメインが個人であることの良いところってたくさんあるんと思うんですけど、直に感じてて思ったのは1番は”時間がめちゃめちゃ濃密”ってことですね。1週間のうちで30分とかしか練習しないんですよ。本当にアメリカ人って例えば1週間の中で野球の練習だけずっとするってことは無くて、でもそれでなんでみんな上手くなっていくのか、メジャーリーガーがこれだけ育っていくかっていうと、その短い時間の濃密さが、チーム練習とは比べ物にならないからだと思いますね。初めて個人レッスンの様子見たときに感動しましたね、30分でこれだけ変化があるのかって。これだけ楽しんで野球やって帰っていくのか子どもたち、羨ましいなーって。時間を濃密に過ごすから、他のこともいろいろできるっていうのもあります。

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もうひとつこれは、これからの日本でも考えていかなければいけないなって思うんですけど、競技人口増やすうえで考えなければならないのって「野球が楽しい」ってこと。野球でちゃんと楽しめるかっていうところは絶対に考えていかなければならないところだと思っています。それを叶えるのもまた、個人レッスンという場なのかなと思っています。

私が通っていたアカデミーでこんな光景かあったんですけど、レッスンに通いに来る子たちって様々で、初心者からメジャー志望の選手から、男の子も女の子も通いに来るんです。その中で印象的だったのが、小さな男の子で、発達の障害をもったような男の子か2週に1回くらい通ってくるんです。そこでは「野球」と呼べるほどじゃないんだけど、ボールとバットを持って”遊ぶ”んです。ときにはお父さんも入って一緒にゲームしたりとか、お母さんが入ってってすぐ近くで写真撮ってたりとか、45分間たっぷり汗を流して帰るんです。コーチの人もまた(コーチングが)上手なんですよ。ティースタンドにボールを置いて普通に打ったら全然当たんないですよその子。そこを上手に、ボールとバットが当たるようにアプローチして、打って走って「アウト!」「セーフ!」みたいにして楽しんでるんですよ。

 

こういう光景って、野球を「チームありき」で考えていたら絶対にかなわない光景かなって思うんです。で、これはあくまでひとつの例としても、いろんな環境的な問題で野球やらない子って日本にたくさんいると思うんですよ。なんですかね、坊主が嫌だから入らないとか、部活に入ったら練習がきついから、バイトしなきゃいけないからとか。親が先に立って保護者会が大変だから辞めなさいって言う親がいるのも日本の現実。

別に、そんな子たちに「野球やってほしい!」っていうのもおこがましいので、そんなに強く言いたいわけではないんですけど、でもこういう「野球”部”には一切興味のない子たち」が、体育の授業ではいっつもソフトボールを選択して生き生きと活躍して、「いやー俺野球好きなんですよ」って言うんです。

こんな子たちも野球できないかなーって思うんです。で、やれちゃうのがアメリカ。どういう違いがあるかっていうとやっぱり個人レッスンで、最小で個人単位で野球にかかわれる場所があるっていうことですね。

 

■レッスンで見てるから信頼できる

菊:コーチングの話を少し。

アメリカでは最後の2ヵ月で、僕は9歳のチームの監督をやらせてもらいました。そこで今日の初めにお話しした「選手に楽しんでもらわなければいけない。また来てもらうために」っていうのを実践する場になったんですけど。

チームの中には当然周りと比べて下手な子もいるんですよ。そういう子に最初の方はいつも試合で「ライトお願い」って言ってたんです。ライト打球来ないんでね、少年野球あるあるですよね。で、アメリカってポジション変更が自由なんですね。というか、その場でいろいろルールを決めたりするところがあって。これ日本でも今すぐでも(練習試合とかなら)参考にしてもいいのかなって思うんですけど。僕らがいたところは守備交代が無制限。最初にショートに出た子が次はベンチに下がって、ベンチの子をショートに行かせて。また次の回にまた別のポジションに行って別の子がベンチに来て。根本はやっぱりみんな楽しんでもらわなければいけないっていう想いがあります。

で、この子はベンチとライトを往復するんですね。するとだんだん自分の置かれている立場が分かってきて僕のところ来て低いテンションで「ウェア イズ マイポジション?」って聞いてくるんですよ。「またライトー?」みたいな感じで。その様子を見ると「あー彼楽しんでないなー」ってコーチの身からすると心苦しくなってくる。このままだと彼は次の日曜日にゲームに来てくれないかもしれない―という緊張感がコーチの方にはあったりするわけですよ

じゃあちょっと打球が来なさそうな場面を狙って内野とか守ってもらおうかなって。サードとか守るとすぐ横が観客席で、そこにお母さんとかいて、バッターの方を見ないでずっとお母さんの方ニタニタしながら見てて「あー楽しんでんなあ」て(笑)。

それもずーっとやっていると「僕のところに打球来ないんだけど」って言いだすようになるんです。じゃあ今度は打球が来るようにポジショニングしようかってなってきたところで個人レッスンが活きてくるんです。「今度はセカンドやってもらうよ。練習しないとねー!」とか言ってレッスンの中でフィールディングやスローイングをやって、「これなら試合を守らせても万が一アウトにできるかも」ってくらいで試合で挑戦させちゃう。もちろん最初はエラーもするけど、そこはレッスンでどこまでできるか見てますから、信頼して使い続けられますよね。そういう2ヵ月のシーズを過ごしていく。なかなか日本では得られなコーチングの経験だったかなと私は思っています。そんな自由な子がアメリカにはいっぱいいるので、コーチングする方は大変かもしれないんですけど、コーチングの能力が上がっていく(仕組みの)ヒントのひとつになるんじゃないかなと思っています。

 

 

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