高校野球を観にこうと思ったら、あまりの人の少なさと応援自粛ムードの漂う疎外感を前に、心折れて帰宅したタクトです。
#部外者観戦禁止ならはっきりそうと案内して高野連さん。。。
■ネット速報にワクワクできるスポーツ
そんな中、毎日気になるチームのスコアをネット速報で拝見してますが、それだけでもやっぱりドキドキするんだから、野球ってたまらないよね。
思えば野球というスポーツって、1イニング・1球ごとに速報ができて、それだけで状況をイメージすることができて、展開にワクワクすることができる。終盤になれば速報が更新されるたびにワクワクする臨場感を味わえる。このコロナ期においてとても有能なスポーツである気がします。
ほら、サッカーじゃいちいちボールの動きを速報することはできないしイメージすることも難しいじゃない?
〈前半〉
25:30 本田がボールを保持
25:35 本田→遠藤が前方へ10mドリブル
25:42 遠藤→長友へのロングパスを相手DFがカット
………
と書かれてもピッチで起こっていることを伝えきれないですよね。基本サッカーの速報は展開が起きたとき(得点や決定期、ファウルなど)だけ記されます。というかこのペースで実況したら試合の展開に追いつけません!
これが野球であれば、1球ごとの速報に球速や球種をいれることでそれを読んでいるだけで少しマニアの人なら「次は何投げるかな?」みたいにリアル感覚で楽しめるわけですね。
卓球やバドミントンも基本得点をお伝えするだけです。スピード感のある競技はラリーや展開を伝える余裕は持てません。「間」のスポーツだからこそ、この『ネット速報時代』に強さを発揮する匂いがプンプンします。
ちなみに高校野球の速報は各都道府県の高野連がやってます。
「各都道府県の高野連」とはつまりは先生方ですね。監督とか顧問の先生方が、自分のチームの試合がない空き時間に役割分担してせっせと働いて速報を随時更新してくれています。あとマネージャーとかね。
試合のない時もずっと働きっぱなしなんです。
いつにも増して最高の笑顔を振りまいていた教員時代
あれが大変なんですよね、本当に野球部の先生方は働きまくってます。
みなさん、忘れているかもしれないので言っておきますけど先生方は平日になれば学校に勤務します。そして土日の大会では朝早くから全試合の運営に追われます。彼らは野球指導の傍ら、きっちりと授業や校務分掌をこなします。
#どっちが本業
#俺はできなかった働きっぷり
なのでみなさんこれからも
感謝して速報を見ましょう。
■From Now On 文字速報の未来
もしかしたらこうして作り上げた高校野球ファンを取り込む仕組み(速報をどこでも見れるようにして応援する気持ちを作り上げる)が今後の『スポーツネット観戦全盛期』における野球界の勝ちパターンかもしれません!
時代の流れとは逆行するかもしれないけど、あえて「映像」ではなく「文字速報」をする。
視聴者は、読み物のような感覚で想像力を膨らませながら視聴する。(この場合「読む」の方が正しいか)
今後、必ずやってくる(やる!)TーAcademyの大会プランニングでは、実際のところ映像で発信する(例えばYouTube Live配信とか)には難しいところがあると思っていました。
対象の子どもたちを個人メディアで流すのはどうなんだろうとか、映像の質の問題もありますよね。
ライブってテレビ規模のカメラワークや画質の良さがあるら見ていられるのであって、たまにYouTubeとかで草野球の試合の様子をライブ配信しているのを見ますが、バックネットからの固定カメラの垂れ流しでは耐えがたい退屈ですよね。それでも応援してくれてる視聴者や選手の保護者などはきっと見続けてくれるでしょうが、退屈なコンテンツを提供するのは心が痛みます。
そういえばアメリカでは少年野球の大会が有料コンテンツとしてライブ配信されてたりします。スカウトや親・親戚が見るらしく「スッゲェえぇな」と思ったものですが、よくよく聞くとそれ見てる人なんていないらしい。(という話を一部で聞いただけなので実際の実用性はわかりません)
やっぱり野球のライブ配信は、素人の動画配信レベルではとてもじゃないけど視聴者を満足させれないと思う。
映像は後から編集して対象者に送ってあげれば良いわけで、リアルタイムで自分の子どもが活躍しているかが気になる視聴者には、1球ずつ文字で楽しむ「文字速報」が良いかもしれません。
ほら1球ごとに更新される瞬間って、なんか入試の時の番号発表みたいでワクワクしないっすか?
あとは為替レートの切り替わる瞬間とか?…知らんけど。
野球だからこそできる発信のしかただな、と思いました。
とリあえず毎日のように野球速報を見てワクワクしているタクトでした。